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APILCO

e0032988_11551788.jpgカフェで頼んだカフェ・クレムが
カフェオレボウルでサーヴされると
いつも何故だか懐かしい気持ちになる。

茶道のように所作を気にしたこともなく
形から入り、形を抜けるということもなく
ものごころついた頃から身についていました。

右手には食べかけのクッキーや
バゲットを持っていてもかまいません。
左手だけでお行儀わるくいただきます。

どんな習い事でも、もっとも大切なのは基礎で
その基本をしっかり身につけてはじめて
奥深い世界が開けてくるものです。

カップのへりに人差し指をひっかけて親指は手前に、
そして残りの指は奥の側面の曲面に沿わせるようにしてバランスをとります。
そうすることによって片手でもある程度の大きさのボウルになっても
バランスを取ることが可能です。

小さな頃ごはんの茶碗の持ちかたがおかしいと
いつも直されていた持ちかたでした。
大きくなって片手で同じように飲んでいるたくさんのフランス人を
見つけたとき何故だか懐かしい気持ちになりました。

茶道の所作のように一見研ぎ澄まされたような動き。
動作すべてに意味があるといわれますが。
そのなかに適当感が醸し出されるカフェ・クレムのいただきかた。
会話の中の穏やかな空気をつくる
心を表現するための一手段であると
申し上げたいと思います。
by helenanoguerra | 2008-04-20 11:56 | PARIS

agnis b.☆AIR

e0032988_233536.jpgAIRがデビューした当時
agnis b.の店頭で配られたAIRのソノシート。
忘れた頃にお店の方からいただきました。

今年も始まったミラノの国際家具見本市で当時
彼らのsexy boyはメイン・テーマのごとく
どこのブースでもかかってました。
ワールド・スタンダードな楽曲として
世界を覆ってしまったように。

あれから10周年
MOON SAFARIの特別パッケージがリリース。
オリジナルアルバム+
VHSで発表されたマイク・ミルズの映像集+
ライブ音源とデモ音源そしてりミックスがセットに。

TIME MACHINEで初期のインストゥル・メンタルを演奏する
熟成し悟りきった彼らの映像をみることができます。
sexy boyのヴォコーダーを聴いてから
ずっと待ってたはずの日本から返答はありませんでした。

だけどやっと人間味溢れすぎる高性能なアンドロイドがこの国を覆ってくれました。
そしてこの曲はフランスのフィルター・ハウスへの日本からの解答。
Perfume - secret secret
by helenanoguerra | 2008-04-17 02:40 | PARIS

LE PARADIS

e0032988_9462489.jpg春がくると思い出す場所のひとつ奈良県の吉野。
桜が満開の桃色の山の中へ。

小学生の修学旅行で泊まった古びた木造の旅館。
二階の部屋の窓越しからの景色。

こげ茶色の木の格子にもたれ掛かりながら
子どもながら余韻にひたっていました。

むせかえる霞のなか
山ぜんたいに紗がかかったような世界。
この世のものとは思えない桃色の小さな天国。

この旅行から帰ってきてからずっと
吉野の桜が好きだと
子どもながらに語ってました。

あまり昔の記憶がないボクですが
むんむんとした空気の密度があがっていく感覚。
肌に感じていた質感はいまでも覚えてます。

そして月日は流れて
街なかの桜並木でもさりげなく愛でることができるようになりました。
ひとりお茶をたててそんな気もしたけれど。

まだまだ頭の中ピンク色にして
ラヴ・コメディーみたいな世界におぼれているのも
小さな天国。
by helenanoguerra | 2008-04-13 09:51 | PARIS

un film de jacques demy

e0032988_22503675.jpgパリでのどが渇き
キオスクでミネラルウォーターを手にしたとき偶然みつけたDVD。
雑誌のとなりに無造作にディスプレイされ、
特典映像が気になって手にいれてました。
そのLES DEMOISELLES ONT EU 25 ANSはテレビ用に編集されたもので
まだ若かりし頃のかわいいアニエス・ヴァルダが
ドゥミィへの優しいまなざしのようにフイルムをまわしていました。

本編は1996年にリマスターが施されたヴァージョンに。
昔劇場で観た当時のフィルムやレーザーディスクの
レコードみたいなスクラッチノイズはありませんでした。

そしてよりいっそう鮮やかな色になった衣装とインテリア。
ドゥミィが頭の中で思い描いていた映像はきっとこちらのほうだった気がします。
北欧のヒトの目の組織は薄いため他国のヒトに比べて発色を
鮮やかにしないと物足りないそうです。
そんなことを思い出したドゥミィのドリーミィな画面に
引きずりこまれてしまう眩しすぎる映像。

おとぎばなしはハッピーエンドな世界のはずなのにいつまでも続くすれ違い。
そんなせつなさをいっそう高めるように。
鮮やかな映像は
はかなく時をすすめます。

ずっとひとり夢の中にいたけれど
やっと現実にもどってこれそうなそんな週末。
すれ違ってる感覚よみがえってきました。
それはきっと春の錯覚。
by helenanoguerra | 2008-04-08 22:52 | PARIS