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yoplait

yoplait_e0032988_2372812.jpgおねだりしてる?
橙色と赤色のyoplaitのマーク。
サヴィニャックも昔イラストを書いていた
フランスの乳製品会社。

だけどフランスでは売ってないグルト。
イチゴ味とピーチ味。
日本にいるならチューチューしてね。

トリコロールのキャラクターみたいに。
青いパンツと
白いボタンダウンに
赤いバスクシャツを重ねて。

おねだりばかりしていたボクは
こんなテーマソングを
ずっと待っていた気がする。

おねだりダンスに君もチャレンジ!
もしも願いがひとつかなうとしたら
大好きなあの子と
やっぱり
ねっ。

グルト!
# by helenanoguerra | 2010-05-31 23:15 | PARIS

Clammbon

Clammbon_e0032988_23585774.jpg桜がまだ咲いていない盛岡で
仕事を早く終え街を散策。
宮沢謙治の頃の建物を見学しながら
当時の気分へ寄り道してみる。

歩きながらやっと気づいた旅の楽しみのひとつ。
知らない土地に早く溶けこむヒント。
ガジェットの地図はオフにしてどんどん街の人に話しかけ
たくさんのことを教えてもらう。

予想外の道案内や
その街の自慢のロケーションを
聞きながらなんともいえず心地よく。
日常から離れ浮遊した気持ち。
世界ふれあい街歩きのカメラのつもりかも。

旅行中はついつい地元のヒトと同じ料理を食べたいから。
質問はいつもひとつ。
仕事中打ち合わせで教えてもらったカフェ・クラムボン。
美味しい珈琲とホット・サンドを食べ、
静かなお店の中、居心地が良すぎて現実感がなく。
時間が止まってしまったような窓からの景色は変わらないまま。

そこで最後に教えてもらった光原社。
当時、宮沢謙治の「注文の多い料理店」を出版した会社。
今は民藝と喫茶のモダンな場所でした。
光原社へ向かう途中、軽い気持ちで思い立ったのに
井戸端会議のおばあさんや宅急便のおにいさんが
手を止め閉店時間に間に合うよう丁寧に色々な方法を教えてくれたこと。
昔よんだ宮沢賢治の物語に紛れ込んだように親切に。

自由時間はあっという間に終わってしまい。
帰りの新幹線を気にしながら橋を渡り駅へ向かう途中
北上川のバックに見えた雪の岩手山。
大好きだった童話が終わってしまう不思議な気持ち。
きっともう一度読み返してみるつもり。
# by helenanoguerra | 2010-04-30 23:59 | PARIS

Jacques Rozier

Jacques Rozier_e0032988_2155119.jpg小雪が舞うなか
ジャック・ロジェのシネマを観に映画館へ向かう途中。
日本の地下鉄メトロに乗って携帯電話を触りぼんやりしてたら。
いつからか対面に外国人の男の子が座ってました。
十五、六歳の彼、金髪の無造作な髪型がうらやましく。
ナイキのテニスシューズがフランス人だと教えてくれました。

ボクが携帯電話をカバンにいれて音楽プレーヤーと
ヘッドフォンをセットし音楽を聞き始めると同時に
彼が少し笑いながらカバンから出した
ノキアの携帯は同じE71でした。
初めて同じ機種の電話を見かけたのがおかしくて
こちらもついつい笑顔になってしまい。
お互い照れくさくて付属のケースにしまってました。

映画”オルエットの方へ”ストーリーはあってないような。
海とヴァカンス、コケティッシュな少女たち、ただそれだけの161分。
昔から続いている定番な夏の過ごし方そしてこれからも。
誰にでもあったはずのまぶしい季節。
その瞬間を切り取りフィルムに焼き付け永遠に。

国や場所が変わればスタンダードな事柄はたくさんあって。
果物の芳醇な香りや海での滞在。
当然だったはずの定番を大切に。
さりげないコンサヴァティヴの隠された深み。
そんな奥行きの豊かさを久々に見せられた一日。
映画の中の女のコの笑顔がステキだったという
単純な一言の奥に託された表情の多様性のように。

彼はボクがずっとほしかった
ヘッドフォンを金髪の髪の毛に埋もれるように
つけると駅を降りていきました。
日本からカルフールがなくなっても
長いヴァカンスがなくても我慢するけど
ヘッドフォンが似合うそのスタイルは
ずっと変わらない憧れなのかも。
# by helenanoguerra | 2010-03-07 22:02 | PARIS

ECHIRE

ECHIRE_e0032988_0252670.jpg懐かしくあたたかな印象と
オーソドックスだけど新しい、
ひかえめな品のよさを感じたバターのかたち。

手土産にして一緒に頂いた
年輩のそのヒトは昔ケーキといえば
バター・ケーキだったこと。
当時手にいれにくかったバターを大切に
おみやげのケーキを作ってくれた友人の話を
自慢そうにしてくれました。

いつもよりナイフを丁寧にいれていたその時
やっと見つけられたのは
この話を聴くためだったのかもと思いつつ。

年に一度の楽しみで兄弟で喜んで食べたこと。
街に洋菓子屋ができ、
だけど素材を大切にしていたバター・ケーキは
しだいになくなっていったこと。

でもこのケーキを食べたとき
当時食べたあの味を思い出し
涙が出そうになったと  
しばらくたって聞きました。

いずれ手に入らなくなると
言われているエシレのバター。
新鮮だったボクにとっての食感と香りは
そんな昔の話で懐かしさと暖かさもいりまじり。
このバターの味の深さと同じようで。

フランスへの憧れはきっと
豊かだった昔の日本への憧れと似ていて。
でもそれは懐古趣味などではなく
これから進むべき未来の姿をあらわしている気がする。
# by helenanoguerra | 2010-02-07 00:07 | PARIS

(500)Days of Summer

(500)Days of Summer _e0032988_0462845.jpgボタンダウンのボタンを外しカーディガンを羽織り
レジメンタル・タイをして仕事帰りに、
昔の誰かを見るようにスクリーンを眺めてました。

この映画を見て卒業旅行でアメリカの西海岸へ行ったことを思い出し。
映画”卒業”にかけてダスティ・ホフマンが通う大学の街へ行き
ニューシネマのような街の色が気に入り、学生気分でレコードばかり見てました。

エレベーターのシーンでしていたWeSCのヘッド・フォンは
装着しているバランスがよくて好きだとか。
こんな風にヘッド・フォンから漏れる音でオンナのコに曲名を当てられた
同じ甘い記憶をたどってみたり。

トリュフォーのようなスマートなカット割りや
コッポラのコヤニスカッツィのような微速度撮影。
たくさんの大好きがコラージュのように重なり。
映像表現のスタイル自体が主人公の心を表しているようで。

ずっと持ってるはずの男の子の理想や大事にしていた気持ち。
オンナのコの気持ちはわからないまま進んでいく
現実みたいな話の展開が甘酸っぱくて。

ストーリーがふたりの一日というシーケンスに区切られ
その一日のファイルを前後でたらめに再生するフィルム。
記憶もこんな風に時間軸とは別に一日のフォルダーごとにあたまの中で整理され
データーのように記録として残る。
結末がどうであれ途中のフォルダのなかの素晴らしい断片は
前後に関係なく鮮やかさを放っている。

すこし前、友人に”死んでしまう直前
どこで自分の一生が幸せだっかを感じられるかは
たくさんの素晴らしい思いや記憶がたくさん思い出せることかもね”
なんて言われたそんな美しい瞬間が垣間見れ
これからに繋がるボクらのニュースタンダードな
素敵なボーイミーツガール。
# by helenanoguerra | 2010-01-26 01:00 | PARIS