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Nantes

Nantes_e0032988_2304987.jpg素晴らしい
ジャック・ドゥミの本を手に入れて
ペラペラとめくりながら、
どこかいけたらいいのにと思っていた年末。

ナントでも行かない?
と妹から偶然の誘い。
あっという間にテンポよく
導かれるように訪れました。
ジャック・ドゥミの出身地
そして映画ローラの舞台、ナントへ。

パリからTGVで2時間のナント。
向かう途中列車の中、
フランス人の弟とカフェをすすりながら
田舎のうつくしい景色について教えてもらう。
ぼんやりとした
会話の記憶が後から
とても暖かな記憶として
思いだされるとわかるそんな時間。


到着した駅の案内所で、
ドミィのエキシビジョンのパンフレットが目にはいり
開催中だと知りました。
たくさんのうれしい偶然の重なりに、
ボクのドラマティックな針は、
運命を演出してもらえたようで
すっかり振り切れていました。
そう彼の映画みたいに。

Merci a Angela
# by helenanoguerra | 2011-02-27 23:25 | PARIS

AIRBUS A380

AIRBUS A380_e0032988_093550.jpg年末にエールフランスの
エアバスA380就航記念イヴェントにでかけてから
A380が気になりチケットを探してしまい
久しぶりの渡仏。
2階建ての538席もある大きな機体。

飛行中、
ボクの座席のヘッドレストやUSBの調子が悪いから?
シートに座っただけであっというまにフランスの感覚。
ではなくて独特の香りそして絶妙な音楽がもてなしてくれる。

A380では空港に待機中
TelepopmusikThe world can be yoursが繰り返しかかっている。
このトラックをセレクトした感覚が大好きで
離陸前そして着陸後
機内で聴きながら
ひとりメランコリーにひたっていました。

この曲を聴くと日本からの期待と
CDGの郷愁をいつでも感じることができる。
最高の空をありがとう。
旅の余韻がドラマティックに封印されました。
# by helenanoguerra | 2011-01-06 00:11 | PARIS

La Ballade de l'impossible

La Ballade de l\'impossible_e0032988_22171761.jpgすっかり寒くなった雨の軽井沢。
ハルニレテラスのベーカリー沢村で
ショソンポムを食べながら
窓から見える濡れた景色を眺めている。

冬に公開される映画の一場面に
神奈川県立美術館のこの写真を奥から手前に
二人が歩いてくるシーンがある。

偶然どこかのモニターで流れていた映像。
左から右へと移動するカメラ、
一度しか観ていないこのシーン。
でもその瞬間くぎづけで
あたまの中何度もリピートしてみる。
写真を一枚気にいるように映像のワンカットが好きになる。

蓮のある水面に反射する
光と影が二人の顔にきらきらとうつりこみ。
恋人と歩くときの二人をつつむ
しっとりとした特別な空気が見える。

あたたかい室内でぼんやりしながら
窓から見えるミストで光る紅葉をもう一度見て。
あたまのなか再生してみる。

話の結末はどうであれ
錯覚なのか記憶なのか
夢のなかなのか
幸せな瞬間を忘れなければ
ずっと生きていける。

原作のコトはもうあまり覚えてないけれど
このシーンをたしかめに映画館へ行きたい。
『ノルウェイの森』
# by helenanoguerra | 2010-10-31 22:18 | PARIS

MONOCLE

MONOCLE_e0032988_2312445.jpg雑誌モノクルのお店が
日本でもオープンして
夏のはじめにのぞいてみる。
made in JAPANが多くて外国に来たみたい。

セレクトしてある商品以上に気にいって、
いつも持ち歩いている
オリーブ色のトートバック。
これが欲しかったから
定期購読したのは内緒の話。

ピクニック、旅の目的だったり
日本の雑誌とは違うオーソドックスなよそおいが心地好く。
じっと洋服の写真のページを
眺めていることに気づく。

内ポケットがたくさんあり
側面のファスナーから財布が入れられる
愛情溢れる作りこみに嬉しくなるはず。

雑誌の記事と同じように
好きの深さが伝わるそんな仕事をお手本に。
求めているヒトに届くよう。
秋のはじめ鞄を肩に思う。
# by helenanoguerra | 2010-09-20 23:14 | PARIS

IL PLEUT SUR LA SEINE

IL PLEUT SUR LA SEINE_e0032988_23493729.jpg雨上がり、代官山のお店に行くと
親友のことを思い出す。
フランスや日本のパティスリーで働いていた彼が
一番最初に勤めたお店だからきっと。

ささやかな
でもボクらが人生で重要だと思っていた
ヨーロッパの生活文化がいつも話のテーマだったこと。
会うたびにいつも美味しいモノばかり食べていたこと。
大切にしていることや理想が
近かったから仲良くなれたんだと
思い出す。

薦められていた
イル・プルのヴァニラのアイス。
サン・ルイ島のペルティヨンのように
美味しかったお礼はまたいつか。

ひとつひとつの食事を丁寧に
とても大切にしていたこと。
食事やお茶をするたび
永遠にボクは思い出す。
いつもまっすぐだった君と。
# by helenanoguerra | 2010-08-31 00:07 | PARIS