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Jacques Rozier

e0032988_2155119.jpg小雪が舞うなか
ジャック・ロジェのシネマを観に映画館へ向かう途中。
日本の地下鉄メトロに乗って携帯電話を触りぼんやりしてたら。
いつからか対面に外国人の男の子が座ってました。
十五、六歳の彼、金髪の無造作な髪型がうらやましく。
ナイキのテニスシューズがフランス人だと教えてくれました。

ボクが携帯電話をカバンにいれて音楽プレーヤーと
ヘッドフォンをセットし音楽を聞き始めると同時に
彼が少し笑いながらカバンから出した
ノキアの携帯は同じE71でした。
初めて同じ機種の電話を見かけたのがおかしくて
こちらもついつい笑顔になってしまい。
お互い照れくさくて付属のケースにしまってました。

映画”オルエットの方へ”ストーリーはあってないような。
海とヴァカンス、コケティッシュな少女たち、ただそれだけの161分。
昔から続いている定番な夏の過ごし方そしてこれからも。
誰にでもあったはずのまぶしい季節。
その瞬間を切り取りフィルムに焼き付け永遠に。

国や場所が変わればスタンダードな事柄はたくさんあって。
果物の芳醇な香りや海での滞在。
当然だったはずの定番を大切に。
さりげないコンサヴァティヴの隠された深み。
そんな奥行きの豊かさを久々に見せられた一日。
映画の中の女のコの笑顔がステキだったという
単純な一言の奥に託された表情の多様性のように。

彼はボクがずっとほしかった
ヘッドフォンを金髪の髪の毛に埋もれるように
つけると駅を降りていきました。
日本からカルフールがなくなっても
長いヴァカンスがなくても我慢するけど
ヘッドフォンが似合うそのスタイルは
ずっと変わらない憧れなのかも。
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by helenanoguerra | 2010-03-07 22:02 | PARIS