市川崑監督の犬神家の一族。
暑い毎日が続いても怖い映画は苦手だから。
でも少しは涼しくなるかと思い
DVDプレイヤーにディスクを載せたら。
写真のような映像はひたすら続き
息つくまもなく余韻を残し終わってました。
安曇野のフレンチには時間が早すぎて。
花梨等の蔵久というパンフレットを
偶然訪れた吹きガラスの工房で見つけました。
ここは昔の、犬神家の一族のロケ現場のひとつだそうです。
蔵の真っ白な壁の前で夜中に撮影があったとか。
門をくぐって室内へ入ると
エアコンを設置していない変わりに
うちわが各テーブルに置いてありました。
日本庭園を眺めながら暑さの中に風を感じて。
監督は夏の撮影現場でもいつだって真っ白なシャツを
染みひとつなくパリッと着ていたそうです。
同じシャツを何枚も用意していて
誰にも気づかれずに何度も着替えていた。
この話がボクは昔から大好きで。
花梨等とお抹茶いただきながら
映画の中の回想シーンと同じように
真っ白な頭の中で考えてました。