ECHIRE

e0032988_0252670.jpg懐かしくあたたかな印象と
オーソドックスだけど新しい、
ひかえめな品のよさを感じたバターのかたち。

手土産にして一緒に頂いた
年輩のそのヒトは昔ケーキといえば
バター・ケーキだったこと。
当時手にいれにくかったバターを大切に
おみやげのケーキを作ってくれた友人の話を
自慢そうにしてくれました。

いつもよりナイフを丁寧にいれていたその時
やっと見つけられたのは
この話を聴くためだったのかもと思いつつ。

年に一度の楽しみで兄弟で喜んで食べたこと。
街に洋菓子屋ができ、
だけど素材を大切にしていたバター・ケーキは
しだいになくなっていったこと。

でもこのケーキを食べたとき
当時食べたあの味を思い出し
涙が出そうになったと  
しばらくたって聞きました。

いずれ手に入らなくなると
言われているエシレのバター。
新鮮だったボクにとっての食感と香りは
そんな昔の話で懐かしさと暖かさもいりまじり。
このバターの味の深さと同じようで。

フランスへの憧れはきっと
豊かだった昔の日本への憧れと似ていて。
でもそれは懐古趣味などではなく
これから進むべき未来の姿をあらわしている気がする。
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by helenanoguerra | 2010-02-07 00:07 | PARIS
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